前回、「タンギングをするところとしないところ〜アーティキュレーションの基本」においてアーティキュレーションの基本的な記号のテヌート、スラー、スタッカートなどについて説明しました。
マルカート≒「ノンレガートで」という意味だと思っていました。
まず、マルカートという「語句」です。
メゾスタッカート・テヌートスタッカート
私はこの記号は「テヌートスタッカート」だと思っていましたが「メゾスタッカート」とも言うそうですね。
意味としては「テヌートとスタッカートの間くらいの長さ」だとか「3/4くらいの長さ」だとか・・・「そんなもん作曲家による違いがあるし時代考証が必要だ」だとか・・・よくわかりません。
でもざっくりとした理解では「3/4(75%)くらいの長さ」で吹けばいいんじゃないですかねー?
そして、これがノンレガートと何が違うかと言われたら・・・細かいことを言うとキリがないですが、初心者の認識としては特に大きな違いはないと考えてOKだと思います。
ちなみにスラーとスタッカートがついている下の画像のような記号。
これもメゾスタッカートと呼んでいいようですね。
奏法も同じです。
スタッカーティシモ~とりあえず1/4の長さと覚えましょう。
この記号はスタッカーティシモといいます。
一般に音価の4分の1(25%)の長さ分鳴らすと説明されてはいますが、実際はもっと短くされることが多いようです。
そして楽典の本によっては「^」もスタッカーティシモだと説明されている場合もあり、とにかく色々です。
ですがこの記号が基本的にはスタッカーティシモだということですね。
色々な説や解釈があり、わけがわからなくなってきました。ですが、単純化して考えるとこういう事になります。
前回と今回のアーティキュレーションの記事を書くにあたり改めて色々と調べてみましたが・・・アーティキュレーションの解釈は本当に様々なので、私自身がだんだんと混乱してきました。
しかし、このブログは「初心者のための」というテーマで作成していますのであえて単純化して整理してみました。
基本的にはこのような認識で7割くらいは間違っていないと思います。
ここにマルカートやメゾスタッカート、山型アクセントがそれぞれの曲の解釈やローカルルールなどで入ってくるという感じではないでしょうか。
はあ・・・このアーティキュレーションの記事の作成は非常に骨が折れました。
でも私自身にとってもたくさん勉強になることがありました。
以上が「アーティキュレーション~応用編~」でした!