本日はマルセル・ミュールが育てた弟子たちと日本の黎明期のサックス奏者のご紹介です。
教育者としても後進の育成に熱心だったマルセルミュールはたくさんの弟子たちを育てていきます。
そしてその弟子たちがまたたくさんの弟子を育て・・・といように現代に続いていきますが、その中でも有名な方だけをご紹介いたします。
ミュール直系の弟子たち
ダニエル・デファイエ
1938年にマルセル・ミュールに師事。1942年、国立パリ高等音楽院にサックスクラスが開設された当初の生徒となる。
(THE SAX ONLINEより引用)
1968年からマルセル・ミュールの後を継いでパリ国立高等音楽院サクソフォーン科の教授に就任し、1988年まで同職を務めた。彼は長きに渡り、ニース夏期国際アカデミーやアヌシーのアカデミー等で実習を活性化させた。
(Wikipediaより引用)
ミュール直系のフランスのソクソフォニストとして高進の指導に熱心だった方です。
演奏もいくつか残っています。
ジャン=マリー・ロンデックス
ジロンド県リブルヌに生まれ、パリ音楽院で有名なサクソフォーン奏者マルセル・ミュールらに師事してサクソフォーンを学んだ。その後、ディジョンの音楽院でサクソフォーンの講師を18年間務め、1971年からはボルドーの国立音楽院の教授を務めており、アメリカ合衆国などの音楽学校で教鞭を執ることもある。また、「フランス・サクソフォーン奏者協会」("French
Saxophonists Association")や「国際サクソフォーン委員会」("International Saxophone Committee")などの団体を設立している。
100曲を超える楽曲がロンデックスに献呈されており、また彼自身はいくつかの教育的著書を刊行している。ロンデックスは国際的なサクソフォーン奏者の草分けといえる人物であり、世界各地のコンサートホールで初めてのソロ・サクソフォーン演奏を行っている。
(wikipediaより引用)
この方も日本では有名だと思います。私も中学生くらいの時にすでに存在を知っていました。
吹奏楽部の部室にあったCDだったかレコードだったかを聞いた記憶があります。
今もご存命で先々月に88歳の誕生日を迎えられたようですね。
日本の黎明期のサックス奏者
次に日本においての黎明期のサックス奏者についてご紹介します。
阪口新
1910年生まれ。日本におけるクラシック・サックスのパイオニア。イベールの『コンチェルティーノ・ダ・カメラ』をはじめ、数多くのサクソフォーンのオリジナル作品を日本初演、紹介した。また、その活動はクラシックに限らず、ムードサックスやスタジオでの活動など多岐にわたる。東京藝大などで教鞭を執り、育てた弟子も多数(元東京藝術大学名誉教授)。現在日本で活躍するクラシック奏者の多くは氏に学んだか、その孫弟子にあたると言って過言ではない。今日の日本サクソフォン界の隆盛の礎を作った人物であり、著書である「サクソフォーン教則本」(全音楽譜出版社)は今でも名著として知られる。1997年11月没。
(THE SAX ONLINEより引用)
つまり私はこの方のひ孫弟子ということですね。
YouTubeにこの方の演奏する音源が投稿されていました!
ミュールを彷彿とさせるスタイルの演奏ですね。
大室勇一
1940年、埼玉県生まれ。東京藝術大学付属音楽高校、音楽学部を経て、大学院修士課程を修了。在学中に安宅賞を受賞。フルブライト留学生として、アメリカのイーストマン音楽学校ならびにノースウェスタン大学に学んだ。その間に、イーストマン=ロチェスター・シンフォニー・オーケストラと共演、また、イーストマン・ウィンド・アンサンブルの首席サクソフォン奏者を務めた経験も持つ。帰国後も海外のプレイヤーと交流を重ね、クラシック・サックスの先進国の情報を日本に伝えた。また東京藝大や国立音大などで指導を行ない、数多くのプレイヤーを育てている。また、氏の著書のひとつ「管楽器メソード・シリーズ サクソフォーン教本」は、これまでに35版以上を重ねるベストセラー。1987年、47歳という若さで他界。
(THE SAX ONLINEより引用)
残念ながら、演奏をしている動画は見つかりませんでした。
「サクソフォーン教本」は私もレッスンで使用しています。
ということで本日は以上となります。
初心者の方でも楽器の持ち方から丁寧に指導させていただいております。
またネットからの申し込みの場合は入会金が通常1万円のところを半額の5000円にさせていただいております。
1回のみの受講も可能ですのでぜひレッスンにお越しください。
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