こんにちは。長内です。
本日は新しい音符や記号、そして指使いが出てくる回です。
ですが、これまでの4回で行ったことがきちんとできていればそれほど目新しい内容があるというわけではないので、余裕をもって取り組んでいける内容となっています。
ここまでの部分がまだ自信がない方や、安定して音を鳴らすことが出来ていない方などは、ぜひ前回までの復習やロングトーンを行って、ここまでのことをしっかりマスターしてから今回のレッスンに取り組みましょう。
使用教材
楽譜の苦手な方でも基礎から確実にじっくりとサックスの演奏方法を学んでいける本です。
私のレッスンでは、初心者の方には必ずこの本を使って指導させていただいています。
この記事の対象の方
- 「サクソフォーン教本」を購入済み
- どのような場面でタンギングを付ければ良いかは大まかに理解している
- まだソラシドの音しか指使いはわからない
- 楽譜を読むのが少し苦手
第5回目のレッスンの内容
- 基礎練習(ロングトーン・タンギング)
- ブレス記号(Lesson2 練習曲11)
- 付点2分音符(Lesson2 練習曲12~13)
- ファの指使い(Lesson3 練習曲1~4)
この記事の執筆者
私、長内(オサナイ)は中学生の時にサックスを始めて、その後愛知県立芸術大学という大学でクラシックサックスを専門的に学びました。
卒業後はヤマハの大人向けのポピュラーミュージックスクールで講師として仕事をし、現在は私個人の音楽教室でサックスの指導をしています。
サックスの演奏歴は約25年です。
1.基礎練習(ロングトーン・タンギング)
まず最初に基礎練習を行います。
毎回、ほぼ同じ内容をやることになるのですが、同じ内容をやりつつも違う部分に着眼点をおいてマンネリにならないようにしてみましょう。
✔ロングトーン
もう8拍のロングトーンは出来るようになりましたでしょうか?
それでは、今回はロングトーンをする時に音の出だしと終わりの処理に気をつけながらやってみてください。
Lesson1 p.19に音のイメージが掲載されていますが、
- 音の出だしが強くなりすぎない
- 音の終わりは自然に減衰させる
この2点に気を付けながらやってみてください。
✔タンギング
前回と同様に二分音符のパターン(p.22の練習曲1~4)のパターンと、4分音符のパターンの両方で練習しておきましょう。
この時に今日はなるべく
- 音がブツ切れにならないように
- タンギングが強くなりすぎないように
以上2点に気をつけながらやってみましょう。
2.ブレス記号
✔タイミングに気をつけて行いましょう。
さて、p.24の練習曲11を見ていただきたいのですが、このような記号が出てきています。
この記号はブレス記号といい、ここで息を吸うという指示です。
ただし気をつけていただきたいのは、直前の音をギリギリまでのばしてしまいますと息を吸うタイミングがありませんので、直前の音は以下の譜例のように短く演奏しましょう。
✔練習曲11
それでは、練習曲11をやってみましょう。
ブレスは最初のうちは上記の譜例のように、たっぷりと1拍のお休みを取って行っていただいて結構ですが、慣れてきたらなるべく短いタイミングで行うようにしてみましょう。
3.付点2分音符
練習曲12では付点2分音符という音符が出てきています。
これは3拍のばす音符です。
✔付点とは
この小さな点は「付点」といいます。
付点は
「付いている音符の半分の分だけ音の長さを足す」
という意味があります。
つまりここでは二分音符についていますので
2拍+1拍=3拍
の長さの音符という意味です。
✔練習曲12、13
それではテキストの練習曲12と13をやってみましょう。
ちなみに練習曲12最初の部分
この部分はタイですので音の長さを足して3拍で演奏してください。
通常このような表記は滅多にしないですし、この部分に特に説明がありませんので若干わかりにくいですが、ここはおそらく付点二分音符の拍数を理解させるためにこのような表記をしているものと思われます。
Lesson2 練習曲11~13 参考演奏
4.ファの音の指つかい
ここからp.25のLesson3の内容です。
新しくファの指づかいがでてきます。
ファの指は左手は「ソ」の指づかい+右手の人差し指です。
右手も白いキーのところに指を置いてください。
✔ファの音でロングトーン
練習曲をやる前にファの音でロングトーンをしてみましょう。
サックスは低い音になるほどたっぷりとした息で吹く必要があります。
ファの音がひっくり返ってしまうという方は
- マウスピースをかむ力をゆるめる
- 「お」という口をイメージして口を開く
- 息をたっぷり吸いしっかりと息を入れる
という点に気をつけて行ってみましょう。
✔練習曲1~スラ―の出だしはタンギングをする~
ファの音を安定してのばせるようになったら練習曲1をやってみましょう。
ここで、おさらいなのですが、この曲にはスラ―がついています。
スラ―が付いている時は基本的にタンギングをしなくてよいのですが、スラ―の出だしの音はタンギングをしてください。
つまり
このように最初は「トゥ」と発音して入り、そのあとは指だけを動かせば良いです。
✔練習曲2~スラ―の切れ目ではタンギングをする~
練習曲2では同様にスラ―が付いています。
ただし、気を付けて楽譜をご覧いただきたいのですが、このスラ―が途中で切れています。
この場合先ほどのルールと同様、スラ―の最初の音に入るときはタンギングが必要ですので、スラ―の切れ目ではタンギングを行ってください。
✔練習曲3、4
それでは練習曲3と4も演奏してみましょう。
ここではスラ―がついていませんので、全ての音にタンギングを付けて演奏してください。
ブレスのタイミングが非常に短い箇所もありますので素早く息を吸いましょう。
Lesson3 練習曲1~4 参考演奏
以上で第5回目のレッスンは終了です。
お疲れさまでした。
ここからだんだんと、低音域の指づかいが出てきますが、指自体は単純です。
ですが、息を使う量はどんどんと増えていきますので、ロングトーンをしっかりと行って、息の使い方の練習をしておきましょう。
初心者の方でも楽器の持ち方から丁寧に指導させていただいております。
またネットからの申し込みの場合は入会金が通常1万円のところを半額の5000円にさせていただいております。
1回のみの受講も可能ですのでぜひレッスンにお越しください。
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