こんにちは。長内です。
本日は新しいシ♭のキーを学習していきます。
これは本来テキストのLesson4で学習するものでしたが、諸事情により順番を変えてLesson8に掲載の「Bisキー」を先に学習していました。
基本的にシ♭の指使いは「Bisキー」がメインで今回学習する「Side B♭」はサブとして考えていきましょう。
使用教材
楽譜の苦手な方でも基礎から確実にじっくりとサックスの演奏方法を学んでいける本です。
私のレッスンでは、初心者の方には必ずこの本を使って指導させていただいています。
本日からこの教材も使用していきます。
この曲集は階名(ドレミ)があらかじめふってありますので、楽譜の苦手な方でも、曲の演奏を楽しんでいただけます。
また100曲近くの様々なジャンルの曲が収録されていますので、初心者の方が曲を練習しながら、色々な音楽に触れていくことができます。
この記事の対象の方
- 「サクソフォーン教本」「初級アルトサックスレパートリー曲集」を購入済み
- サクソフォーン教本のp.47まで学習済み
- シ♭のキーの使い分けの仕方を知りたい
第15回目のレッスンの内容
- 基礎練習(チューニング・ロングトーン・タンギング・音階練習)
- SideB♭の指づかい
- どのような時にSideB♭を使用するか
- 練習曲8~12
- 蛍の光・たき火・茶色の小びん
この記事の執筆者
私、長内(オサナイ)は中学生の時にサックスを始めて、その後愛知県立芸術大学という大学でクラシックサックスを専門的に学びました。
卒業後はヤマハの大人向けのポピュラーミュージックスクールで講師として仕事をし、現在は私個人の音楽教室でサックスの指導をしています。
サックスの演奏歴は約25年です。
1.基礎練習
✔チューニング
チューニングによってかなり奏法は変わりますので、どのくらいの位置にマウスピースを入れるべきかわからない場合は、一度上手な方に楽器を吹いてもらって、どのくらいの位置にマウスピースを差し込むべきか確認してもらいましょう。
✔ロングトーン
昨日のレッスンで2オクターブの音域の指使いを全て学習しました。
このように4拍ずつ、8拍ごとにブレスの形式でロングトーンを行ってみてください。
✔タンギング
今日は少し先取りの内容になりますが8分音符でのタンギングを行ってましょう。
まだ難しいと思いますので2拍ずつの形で構いません。
また、音域も中音域のみで結構ですので、ゆっくりから練習してみましょう。
✔スケール(音階)
前回同様、今までで出てきた4つ音階を練習します。
すべてを一気にやってしまうと他の練習時間を圧迫してしまうと思いますので、1日一つや2つといった感じで決めて行うと良いと思います。
2.SideB♭の指づかい
✔指の付け根で押さえましょう
本日学習する新しいシの♭の指使いについてですが、これは本来であればテキストのLesson4で学習するはずだった内容ですが、Bisキーの方をまずは優先して覚えていただきたいため後回しにしてありました。
押さえ方は左手はラの指使い、右手はテーブルキーの一番下のキーを人差し指の付け根で押さえます。
この押さえ方を「Side B♭」と呼ぶことにします(万国共通の呼び方はありません。ただし、YAMAHAの音楽教室ではこの呼び方で指導を行うようになっていました。)
右手のキーの場所が良くわからない方はこちらの画像も見てください。
3つ並んでいるキーの一番下です。
3.どのような時にSideB♭を使用するか
✔クロスフィンガリングを避けたいとき
テキストにも説明がありますがシ♭ードのようにクロスフィンガリングが生じてしまう場合にこのSide B♭を使用する場合があります。
クロスフィンガリングを避けることで、安全にかつスムーズに音の運びを行うことができます。
ただし、これは常にこの指使いをすると決まっているわけではなくBisキーを用いることの方が多いです。
✔半音の動きがある場合
たとえば上記のような音の移動がある場合にBisキーを使用すると、人差し指を滑らせる必要が発生してきます。
このような時はSide B♭のキーでシ♭の指使いを行った方が、スムーズにいきます。
ただし、この動きでも人差し指を滑らせて演奏することが不可能というわけではないですし、滑らせて演奏する場合も多々あります。
✔基本時にBisキーを使用。やりにくい時はSide B♭
ですので考え方としては
「基本的にBisキーで押さえる。Bisキーでやりにくい時にSide B♭のキーを使用する」
という考え方で運指を決定すると良いと思います。
ただし、テキストp.49の課題ではSideB♭を使用する音の指定がありますので、練習のためにその指示に従っていきます。
4.練習曲8~12
このページの練習曲ではシ♭のキーでどちらを選ぶかが指示がありますので、練習のためにその指示に従って運指を行ってみましょう。
✔練習曲8
丸の付いている音符はBisキーで練習を行うという指示です。
なので、今までと特に変わりません。
✔練習曲9
同じく丸の付いている音符はBisキーを使用します。
✔練習曲10
この練習曲はBisキーとSideB♭の二つのキーの使い分けの練習がテーマとなっています。
RはSideB♭、LはBisキーを使用してください。
✔練習曲11
ここでは◎がついているシ♭は1回目はSideB♭、2回目はBisキーでという指示があります。
実際やってみるとお分かりになると思うのですが、4小節目のようにSideB♭の後ろにファの音などの右手を使用するキーが来ると非常にやりにくいです。
初見演奏などで、とっさにこのことを判断するのは難しいので、基本Bisキーで演奏する癖をつけた方が合理的です。
✔練習曲12
ハ長調の音階を四分音符で演奏します。
指示の通り、スラ―とタンギングの両方で練習を行いましょう。
6.蛍の光・たき火・茶色の小びん
✔p.108 蛍の光
最後のページに掲載されていますが、難易度的には難しくはありません。
スラ―がついていますので最初の音以外には基本的にはタンギングを付けませんが、同じ音が連続しているところでは、スラ―内でもタンギングを行います。
ただし、今の段階ではそれを考えるのは難しいと思いますので全てタンギングを付けて演奏していただいても構いません。
✔p.41 たき火
8分音符の動きですが、テンポは♩=50と大変ゆっくりです。
全ての音にタンギングを付けて練習してみてください。
✔茶色の小びん
Jazzの曲ですので本来SWINGして演奏しますが、今の段階では細かいことは考えなくて結構です。
音源を聞いて、なんとなくで結構ですので真似して吹いてみましょう。
以上で第15回目のレッスンは終了です。
シの♭の指づかいはどちらを使用するかというのは厳密な決まりなどはありません。
最終的にはご自身のやりやすい方をお選びいただきます。
今回は大まかなセオリーのみをお伝えさせていただきました。
初心者の方でも楽器の持ち方から丁寧に指導させていただいております。
またネットからの申し込みの場合は入会金が通常1万円のところを半額の5000円にさせていただいております。
1回のみの受講も可能ですのでぜひレッスンにお越しください。
レッスンの詳細についてはこちら