こんにちは。長内です。
本日は新しく「ミ」の指づかいを学習していきます。
「ミ」の指づかいは中指を足すだけなので、それほど難しいものではありません。
そして、「クロス・フィンガリング」という指の動き方について学習します。
この動きは細かなエラーが起こりやすい動き方でありますので、注意深く集中して練習を行います。
使用教材
楽譜の苦手な方でも基礎から確実にじっくりとサックスの演奏方法を学んでいける本です。
私のレッスンでは、初心者の方には必ずこの本を使って指導させていただいています。
この記事の対象の方
- 「サクソフォーン教本」を購入済み
- ドシラソファの指づかいがわかっている
- クロス・フィンガリングという言葉の意味がわからない
第6回目のレッスンの内容
- 基礎練習(ロングトーン・タンギング)
- ミの音の指づかい(練習曲5)
- 4分の2拍子について(練習曲6-7)
- クロスフィンガリング(練習曲8-11)
この記事の執筆者
私、長内(オサナイ)は中学生の時にサックスを始めて、その後愛知県立芸術大学という大学でクラシックサックスを専門的に学びました。
卒業後はヤマハの大人向けのポピュラーミュージックスクールで講師として仕事をし、現在は私個人の音楽教室でサックスの指導をしています。
サックスの演奏歴は約25年です。
1.基礎練習(ロングトーン・タンギング)
今回も最初に基礎練習を行います。
前回、新しくファの指を学習しましたので、その音も含めて練習します。
少し低い音の音域ですので音がひっくり返らないように安定して音を鳴らせるよう繰り返し練習しましょう。
✔ロングトーン
ドシラソの4つの音は必ず8拍でロングトーンを行いましょう。
この音域はサックスの中でも一番鳴らしやすい音域ですので、必ず8拍のロングトーンを出来るようになっておいてください。
前回学習したファの音に関しては、より息をたっぷり必要としますので、まだ8拍のばせる必要はありません。
短い拍数でも構いませんので安定してしっかりとした音量で鳴らせるようになっておきましょう。
✔タンギング
実は、タンギングも音域の影響を受けます。
最初に学習したドシラソの音域は、一番タンギングがやりやすい音域で、そこから離れるごとにタンギングも難しくなります。
前回学習したファの音でもしっかりとタンギングを練習しておきましょう。
2.ミの音の指づかい(練習曲5)
✔中指を足すだけなので難しくありません
今回は非常に簡単に指づかいを学習できると思います。
前回学習したファの指づかいにさらに右手の中指を足すだけです。
白いキーの部分を押してください。
まずミの音でロングトーンをしてみましょう。
より、たっぷりとした息を使いますので、ブレスをしっかりと行いましょう。
音がひっくり返るという人は、
- 息を吸ったり吐いたりするときにお腹が動かないようにする
- 息を吸ったときに肩が上がらないようにする
- おへそを縦に長くするつもりで背筋を伸ばす
という点に気をつけながら吹いてみましょう。
✔練習曲5
それでは練習曲5をやってみましょう。
復習になるのですが
- スラ―の切れ目ではタンギングを行う
- ブレス記号の直前の音は短くする
という点に気をつけて演奏してみてください。
4分の2拍子について(練習曲6-7)
練習曲6、7では4分の2拍子という拍子が出てきます。
この拍子は1小節が2拍で構成されている拍子です。
4分の2拍子とは四分音符が1小節に2つ入るという意味です。
演奏上なにか気を付けることは特にありませんので、そのまま楽譜を読んでいただければ支障はありません。
それでは、練習曲6と7もやってみましょう。
4.クロスフィンガリング(練習曲8-11)
✔クロスフィンガリングとは
クロスフィンガリングとはテキストにも説明があるように
「ある音から次の音に移るときに、『ある指はキイを押さえ、別の指は離す』という動きを同時に行う指使いのこと」
です。
ここではシ⇔ドの動きを取り上げていますが、この動きをする時に
シ→(ラ)→ド
という風に二本の指が同時に押さえられた状態が一瞬できてしまう状態。もしくは
シ→(ド#)→ド
というように、二本の指が両方とも離れた状態が一瞬できてしまう状態が起こる可能性があります。
このように指がクロスする時には小さな事故が起こりやすいので注意が必要です。
✔まずは指だけで練習しましょう
実際に音を出して練習する前に指の動きだけで練習をしてみましょう。
その時に今回は特に指のフォームに気をつけましょう。
ダメな例を2つあげます。
【指が離れすぎている】
この例では人さし指以外の指が離れすぎています。
そうすると、指がキーに到達する時間が長くなってしまい、クロスフィンガリングで失敗する原因になってしまいます。
出来る限り押していない指もキーを触っている状態にしておきましょう。
【指に力が入りすぎている】
今度は指に力が入りすぎていて関節が中に入ってしまっています。
この状態ですと指が動きにくくなってしまいますので、キーはなるべく軽い力で押さえるようにしてください。
それでは練習曲の8-11を演奏してみましょう。
最初のうちはクロスフィンガリングのことはそれほど気にしなくて結構ですので、1曲吹ききることを目標に行ってください。
慣れてきたらクロスフィンガリングの時の2音間の接続を気を付けながら演奏練習してみてください。
以上で第6回目のレッスンは終了です。
お疲れさまでした。
今回練習したクロスフィンガリングはシ⇔ド以外の動きでも出てきますが、指の動き方に気をつけるという点では一緒ですので、注意深く取り組んでみてください。
初心者の方でも楽器の持ち方から丁寧に指導させていただいております。
またネットからの申し込みの場合は入会金が通常1万円のところを半額の5000円にさせていただいております。
1回のみの受講も可能ですのでぜひレッスンにお越しください。
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