複音程の音程を判別する際は、一方の音を1オクターブ移動させて音程を判別したのちにその音程に7度を足すとその解が得られる。
下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は完全5度
元の音程はそれに7度を足した音程であるので
解は完全12度。
以下、同様に下方の音を1オクターブ上げる方法で考えていく。
(2)
下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は長2度
元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は長9度。
(3)
下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は短2度
元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は短9度。
(4)
下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は減5度
元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は減12度。
(5)
下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は短3度
元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は短10度。
(6)
下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は短7度
元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は短14度。
(7)
下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は短6度
元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は短13度。
(8)
下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は短7度
元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は短14度。
転回音程の解法は複音程とは少し異なるので注意が必要。
転回音程の場合は上方の音を1オクターブ下方、もしくは、下方の音を1オクターブ上方へ移動させる必要がある。
このようにそれぞれ反対方向へ動くことになる。
また、以下の計算式によって導く方法もある。
9-元音程の度数=転回音程の度数
完全↔完全
長↔短
増↔減
重増↔重減
(1)の場合
元音程は完全4度
転回音程は完全5度
以下、この計算式によって解を導いていく。
(2)
元音程は完全5度
よって転回音程は完全4度
(3)
元音程は長7度
よって転回音程は短2度
(4)
元音程は長3度
よって転回音程は短6度
(5)
元音程は短6度
よって転回音程は長3度
(6)
元音程は減5度
よって転回音程は増4度
(7)
元音程は完全8度
よって転回音程は完全1度