リードとはサックスのマウスピース(くわえる部分)に取り付けるもので、これが振動することでサックスの音を発生させています。
主にフランスで作られたケーンという葦の一種が原材料となっていて、国内で作られているものはありません。
リードの生産がフランスの企業の独占状態のため値段が近年高騰しています。
また、ユーロ値にも影響されやすく値段は常に安定しません。
リードは消耗品です。
一回使ったらダメになるということではないですが、ある程度使っていくと音色や吹き心地が悪くなり、使用できなくなります。
使用できなくなる大まかな目安としては、表面が汚れてきたり、先端が波打ってきたりしたら替え時です。
先端が欠けてしまったものももう使わない方が良いでしょう。
ですが、やはり判断基準として一番大事なのは【良い音がなるか】ということと【吹き心地が良いか】というところです。
これはある程度熟練してこないとわからないかもしれません。
様々なメーカーからリードが発売されていますが、初心者の方にお勧めしたいのはバンドーレン(バンドレン)というメーカーのトラディショナル(青箱)です。
これが最も癖がなく初心者がサックスを学ぶ上では一番良いと思われます。
そしてリードには様々な硬さがあるのですが、初心者の方は2 1/2 (2半と読む)が良いでしょう。
高価な上、消耗してしまうリードなのですが、さらに困ったことに10枚入っているリードの中には良いものと悪いものが入っているのです。
これは色々な奏法の奏者の要求に応えるためメーカーがわざとこのようにしているという話も聞きますが定かではありません。
とにかく、1箱のリードの中に自分にとって良いリードというのは良くて2~3枚。
悪くて1枚もしくは0枚ということさえあります。
なので、リードはバラで買うよりは1箱単位で買った方が良いです。
ちなみにこのリードは試奏して買うことは出来ません。
最近はプラスチックリードという物も出来て流通するようになりました。
ただしプラスチックなので永久に使えるかというと・・・実はこれも消耗してしまいます。
どのくらいでダメになるかというと、私が毎日4~5時間吹き倒して2~3ヶ月でしたので、週に1回くらい吹く方であれば1年くらいは保つかもしれません。
ただし、やはりどんなに技術が発達してもプラスチックはプラスチックですので、本物のリードには音質も吹き心地もかないません。
なので、本当に初心者の方にはあまりお勧めは出来ません。変な癖をつけてしまう可能性が大きいです。
もしプラスチックリードを買われるのであればForestoneというメーカーのものをお勧めしています。
サックスをやっていく上で一番お金がかかるのがこのリードです。
これは残念ながら避けては通れません。
なのでもしこれからサックスを始めることを検討している方はこの点をあらかじめわかった上でトライしていただければと思います。